「Z会小学生タブレットコースの料金は高いの?」
「入会・退会費用やタブレット代金で全部でいくらかかる?」
「進研ゼミやスマイルゼミと比べてコスパは悪いの?」
このような疑問をお持ちでしょうか?
ネットの記事を見ていると、Z会は料金が高いという口コミが多くみられます。
一方で、Z会はユーザーの評価が大変高い教材です。
オリコン顧客満足度調査の小学生通信教育部門で7年連続No1(調査結果はこちら)、イード・アワードの小学生タブレット教材部門で最優秀賞(調査結果はこちら)の評価を獲得しています。
2022年 オリコン顧客満足度調査 小学生向け通信教育
順位 | サービス名 | 得点 |
1位 | Z会の通信教育 | 71.7 |
2位 | 進研ゼミ 小学講座 | 68.9 |
3位 | スマイルゼミ | 68.3 |
出所:オリコン(https://juken.oricon.co.jp/rank-online-study/elementary/)
料金は高いのに、満足度が高いのはなぜでしょう?
わが家の小学1年生の次男は、進学した2021年4月からZ会の紙テキストのコースを受講し、Z会の教材の良さを実感しています。
ただ、丸付けや解説など、親の負担も多いので、試みにタブレットコースを同年11月から受講してみました。
以前に、進研ゼミ・チャレンジタッチやスマイルゼミも受講した経験も合わせると、Z会は料金が高いというのは間違いです。
ぱぱきりん
この記事では、Z会小学生タブレットコースの料金体系とコスパを分かりやすく解説します。
記事をお読みいただくと、以下の点が分かります。
- Z会タブレットコースの料金体系
- Z会タブレットコースの特徴
- チャレンジタッチやスマイルゼミとの料金・コスパ比較
▼東京大学卒業後、国内外の学生や社会人向けの研修業務をしています。▼3人の子ども達のために、良い教材を探す日々です。▼仕事の中で数学と英語の大切さを感じるので、教材選びでは算数と英語を重視しています。
Z会小学生タブレットコースの料金体系
まず、かかる経費(全て税込み)を表にまとめてみましょう。
Z会小学生タブレットコースの受講費用
品目 | 金額 |
受講料 | 月2,992円 (1年生、税込み)~ |
タブレット費用 | 自宅のタブレットを使用 iPadは全学年で使用可 1~3年生はAndroidも可 |
iPadを会員割引で購入 | 35,950円~ |
タッチペン | 必用 |
入会金 | 無し |
退会金 | 無し |
必須の費用は、受講料のみです。
1カ月から受講できるので、お試し制度はありません。
ぱぱきりん
注意が必用なのは、受講には市販のタブレットが必要なことです。
タブレットに関しては受講料を説明した後、詳しく解説します。
各学年の受講料
小学生タブレットコースの受講料は、下の表の通りです。
1年生の年間35,904円(税込み)から6年生の89,760円まで。
4年生以降から、Z会専用のアプリを使う教材になるせいか、料金がグッと上がります。
Z会小学生タブレットコースの各学年の受講料
学年 | 12か月一括 (税込み) |
毎月払い |
1年生 | 35,904円 (月2,992円) |
3,520円 |
2年生 | 42,636円 (月3,553円) |
4,180円 |
3年生 | 51,612円 (月4,301円) |
5,060円 |
4年生 | 77,412円 (月6,451円) |
7,590円 |
5年生 | 84,144円 (月7,012円) |
8,250円 |
6年生 | 89,760円 (月7,480円) |
8,800円 |
半年、1年でまとめて払うと割引料金になります。
割引率は次の通りです。
Z会小学生タブレットコースの受講料の割引率
支払い方法 | 割引率 |
12カ月一括払い | 毎月払いの15%割引 |
6カ月一括払い | 毎月払いの5%割引 |
使えるタブレットの種類は学年で異なる
Z会タブレットコースでは、市販のタブレットを購入する必要が有ります。
少しややこしいのは、使えるタブレットが下の表のように学年によって違うことです。
コース | 使えるタブレット |
1・2年生 | iPad、Android |
3年生 | iPad、Android、ChromeOS |
4~6年生 | iPad |
ぱぱきりん
全学年共通して使えるiPadは、2014年以降の発売されたモデルが対応しているそうです。
より詳細に対応端末やOSをお知りになりたい方は、下のボタンを押すと、公式HPの学年別の解説が表示されマス。
〇小学生タブレットコース1・2年生の受講環境
【OS】
iPad:iPadOS13.0以上
Android搭載端末:Android8.0以上【ブラウザ】
iPad:Safari
Android搭載端末:Google Chrome
画面サイズは、9インチ~10インチ台をおすすめします。〇小学生タブレットコース3年生の受講環境
【OS】
iPad:iPadOS13.0以上
Android搭載端末:Android8.0以上
ChromeOS:最新版【ブラウザ】
iPad:Safari
Android搭載端末:Google Chrome
Chrome book:Google Chrome
○ブラウザは、最新版を推奨します。
○画面サイズは、9インチ~10インチ台をおすすめします。〇小学生タブレットコース4~6年生の受講環境
【対応端末】
2021年11月29日時点iPad Air2(発売年:2014年)iPad Air(第3世代/発売年2019年)iPad Air(第4世代/発売年2020年)
iPad(第5世代/発売年:2017年) iPad(第6世代/発売年:2018年) iPad(第7世代/発売年:2019年)iPad(第8世代/発売年:2020年)iPad(第9世代/発売年:2021年)
iPad Pro 12.9-inch(発売年:2015年) iPad Pro 12.9-inch(第2世代/発売年:2017年) iPad Pro 12.9-inch(第3世代/発売年:2018年)
iPad Pro 12.9-inch(第4世代/発売年:2020年) iPad Pro 12.9-inch(第5世代/発売年:2021年)
iPad Pro 9.7-inch (発売年:2016年) iPad Pro 10.5-inch(発売年:2017年) iPad Pro 11-inch (発売年:2018年)
iPad Pro 11-inch (第2世代/発売年:2020年) iPad Pro 11-inch (第3世代/発売年:2021年)
iPad mini4 (発売年:2015年)iPad mini(第5世代/発売年:2019年)iPad mini(第6世代/発売年:2021年)【対応OS】
2021年11月29日時点iPadOS13.0以上に対応しています。最新OS・新機種についての検証状況はこちらからご確認ください。
ぱぱきりん
最新のiPadを会員向け割引価格で購入できる
自宅にiPadが無い場合は、最新のiPadを会員向けの割引価格で購入できます。
嬉しいことに、Z会の会員サイトで、アクセスできるコンテンツの制限などの「安心・安全」設定がされたタブレットを、3,850円引きで購入出来ます!
ちなみに、2022年2月時点で、購入できるiPadは最新の第9世代のiPad 9です。
出所:Apple
公式の販売価格は39,800円(税込み)。
Z会会員の割引価格は35,950円(税込み)です。
ただし、「安心・安全」設定タブレットの販売は、販売数量や時期に制限があるのでご確認ください。
キャンペーンの期間は、2022年4月12日までとなっています。
キャンペーンが終わった後は、AppleのZ会会員向けの特設サイトで、学生・教員価格(36,800円)で購入できます。
ぱぱきりん
タッチペンは必須
Z会のメリットである記述問題のために付属品のタッチペンは買いましょう。
Appleの正規のタッチペンがベストですが値段は1万円以上と高いです。
下のリンクのような評価の高い市販のもので十分です。100均は壊れやすいので止めましょう。
次に、Zタブレットコースの特徴を簡単に紹介した上で、チャレンジタッチとスマイルゼミとコスパを比較します。
Z会小学生タブレットコースの教科と特徴
先ず、Z会小学生タブレットコースの特徴を簡単にまとめます。
教科はセット受講
タブレットコースは、主要科目をセットで受講します。単独受講は出来ません。
1・2年生は、国語、算数、みらいたんけん学習、英語、プログラミング学習の5科目です。
3~6年生は、国語、算数、理科、社会、英語、総合学習、プログラミング学習の7科目に増えます。
ぱぱきりん
課題提出と添削指導は、3年生以上から毎月あります。1・2年生は有りません。
Z会小学生タブレットコースの科目
科目 | 1・2年生 | 3年生以上 |
国語 | 〇 | 〇 |
算数 | 〇 | 〇 |
理科 | ー | 〇 |
社会 | ー | 〇 |
英語 | 〇 | 〇 |
未来探検学習 | 〇 | ー |
総合学習 | ー | 〇 |
プログラミング | 〇 | 〇 |
添削課題 | ー | 〇 |
問題の難易度は、タブレットが生徒の実力に合わせて自動で問題を変えます。
そのため、進研ゼミ・チャレンジタッチやスマイルゼミのように、難易度別のコースが無く、料金は一つです。
チャレンジタッチやスマイルゼミのように基礎から応用へのコース変更をする必要が無く、スマイルゼミのように応用コース料金もかからないので、シンプルで分かりやすいです。
ぱぱきりん
効率良く学力を上げられる教材
タブレットにログインすると、その日に取り組む課題を教えてくれます。
下の画像は、1年生の次男が学習している画面です。
学習カレンダーに応じて、今日は算数の学習が提案されています。
タブレット教材として当然ですが、解答を自動で丸付けをし、解説してくれます。
解説は下の画面のようにシンプルですが、次男はきちんと理解できています。
ぱぱきりん
下は4年生の英語の教材の画面です。
ポイントを絞り、余計な解説が無いので理解しやすいです。
出所:Z会
Z会はイラストや演出方法は地味ですが、1年生でも要点を理解できるように上手に作られています。
効率よく学力を応用レベルまで上げられる教材です。
スマイルゼミのように、勉強後のごほうびゲームなどの無駄な要素は全くなく、勉強に集中できるのも高評価です。
わが家の経験から言えば、親が教えるゆとりがあって高い学力を目指すのならZ会の紙テキストのコース、親が丸付けなどの手間を省きながらそこそこ高い学力を目指すのならタブレットコースがおススメです。
ぱぱきりん
Z会とチャレンジタッチ、スマイルゼミのメリット・デメリットとコスパを比較
Z会タブレットコースと進研ゼミ・チャレンジタッチ、スマイルゼミの3つで悩んだ場合、どのように決めれは良いでしょうか?
わが家では、兄弟で3つのタブレット教材を実際に受講してみました。
その経験から、各教材のメリットとデメリットを一言でまとめると、次の表になります。
Z会とチャレンジタッチ、スマイルゼミの
メリット・デメリットを一言で比べると
教材 | メリット | デメリット |
Z会タブレットコース | 効率的に高い学力が付く | 見た目が地味 |
チャレンジタッチ | 基礎の理解と英語の先取り学習 | 難易度は低い |
スマイルゼミ | 問題量が多い | 料金が高い |
学校のレベル以上の高い学力を目指すのであれば、Z会だと思います。
学校のテストで100点を取ることが目標なら、チャレンジタッチがおすすめです。
スマイルゼミは、中途半端な位置づけでコスパも良くないです。
次に、料金を比較してみましょう。
3つのタブレット教材の受講料比較
タブレットの費用は除き、受講料だけで比較すると、下の表になります。
3つのタブレット教材の料金比較
(2022年、12カ月一括払い、税込み)
Z会タブレット | チャレンジタッチ | スマイルゼミ | |
1年生 | 35,904円 月2,992円 |
38,160円 月3,180円 |
54,910円 月4,160円 |
2年生 | 42,636円 月3,553円 |
38,160円 月3,180円 |
61,776円 月5,148円 |
3年生 | 51,612円 月4,301円 |
44,880円 月3,740円 |
71,016円 月5,918円 |
4年生 | 77,412円 月6,451円 |
54,360円 月4,530円 |
78,936円 月6,578円 |
5年生 | 84,144円 月7,012円 |
65,040円 月5,420円 |
89,496円 月7,458円 |
6年生 | 89,760円 月7,480円 |
69,960円 月5,830円 |
96,096円 月8,008円 |
注:スマイルゼミは発展コースに英語プレミアム(HOP/STEP)を受講した料金。
「Z会の受講料は高い」と世間では言われますが、実はそうではありません。
Z会がチャレンジタッチよりも高いのは間違いありませんが、問題はスマイルゼミです。
この表のスマイルゼミの料金は、基礎コースの受講料に、応用問題を解く「発展コース」と「英語プレミアム」の2つの有料オプションの料金を加えたものです。
なぜかと言うと、Z会の受講を考えるような高い学力を目指す子どもがスマイルゼミを受講する場合、基礎コースの問題量が少なくて難易度も低いので、これら2つのオプションを契約しなければならず、結局高い料金を払う可能性が高いからです。
ぱぱきりん
このように見れば、Z会の料金はチャレンジタッチより高く、スマイルゼミよりは安いことになります。
チャレンジタッチとスマイルゼミは専用タブレット代がかかる
これに、チャレンジタッチとスマイルゼミは専用タブレット代金が加わります。
チャレンジタッチは、6カ月以上受講で無料、6カ月未満退会時9,900円です。
スマイルゼミは、入会時に10,978円かかり、12カ月未満退会時はさらに追加料金がとられます。
以上のメリット・デメリットと料金の比較から、3つの教材を評価してみます。
学力重視ならZ会がダントツおすすめ
応用レベルまで効率的に学力を上げたければ、Z会がダントツでおすすめです。
料金は、チャレンジタッチとスマイルゼミの中間で、値段が高い訳ではありません。
①学力と②学習時間、③料金の3つを考慮したコスパでは、Z会は最高だと思います。
難点は、教材の見た目が少し地味で、面白みに欠けること。
ぱぱきりん
おススメの子どものタイプとしては、現在は1・2年生で、将来、中学受験はするかもしれないけれど、まだ本格的な学習は必要ない場合や、3年生以上で中学受験はしないけれど、効率的にレベルの高い学習をしたい場合に向いていると思います。
チャレンジタッチは学校の補習と英語の先取り学習に向く
進研ゼミ・チャレンジタッチは、教材が通う小学校の教科書に対応しており、学校の補習と基礎の理解に最適です。
また、「チャレンジイングリッシュ」という小学生が自分で英語の先取り学習が出来るとても良い教材が付いてきます。
そして、受講料が最も安いので、学校の補習と英語の先取り学習を重視するのであれば、チャレンジタッチのコスパが最も高いと言えます。
理想を言えば、Z会タブレットコース+チャレンジタッチ(または、チャレンジイングリッシュの単独受講)が最強の組み合わせだと思います。
ぱぱきりん
チャレンジタッチの受講経験を解説した記事があるので、ご覧ください。
チャレンジタッチ小学1年生の受講口コミ|学習習慣付けと英語学習に効果あり なぜ無料?チャレンジタッチ挑戦コースの5年生の口コミと中学受験への使い方また、チャレンジイングリッシュの単独受講については、次の記事で解説しています。
【小学生】チャレンジイングリッシュのみ受講は可能!料金や教材内容、資料請求方法を解説スマイルゼミはオプション料金が高い
スマイルゼミは、ゲーム形式の電子ドリルという印象です。
2022年から全教科先取り学習も可能になりました。
凄いことなのですが、小学生が独学で先取り学習を進めるには限界が有るので、評価は難しいです。
さらに、発展問題や英語のオプションを付けると料金がどんどん上がります。
オプションが無いと学習量と難易度が物足りないので、高い学力を目指す子どもには有料オプションは「必須」と思ってください。
スマイルゼミの教材については、次の体験記事で解説しています。
スマイルゼミ発展クラスの小学1年生の体験口コミを紹介!英語プレミアムの内容や料金も解説 スマイルゼミ発展クラスの感想|中学受験を考える小学4年生が体験、口コミを紹介!まとめ
この記事では料金とコスパを中心に、Z会小学生タブレットコースを解説しました。
親の負担を減らしつつ、子どもに質の高い学習をさせたい、短い学習時間で学力を上げたい場合には、Z会タブレットコースがおすすめです。
一方、記事内で十分に解説できなかった教材の内容や毎月の学習の流れ、年間のカリキュラムなどは、資料請求で届く資料に詳しく記載されています。
同時に、特典教材も貰えるのでお得です。
資料請求の際に注意が必用なのは、Z会の場合、資料請求で届く資料は1・2年生向けと3年生以上向けの2種類あることです。
3年生以上の資料には、1・2年生用には無い、中学受験コースの案内や対象校の一覧、Z会会員の公立中高一貫校合格実績なども記載されています。
1・2年生の子どもがいるご家庭でも、架空の兄弟の名前を使って高学年の資料を請求すると、Z会の教材がより理解できると思います。