小学校5・6年生が英語を家で勉強するおすすめの方法と教材は?

2020年度から新しい学習指導要領が導入され、小学生でも英語の授業が強化されました。

2019年度までは5年生から始まった「外国語活動」が3年生に前倒しされました。

そして、5年生からは成績のつく正規の授業である「外国語科」が導入されました。

また、中学校では「オールイングリッシュ授業(日本語の説明がなく、英語のみで進められる授業)」が開始されています。

5・6年生はそのための基礎知識を固める重要な時期と言えます。

この記事では、5・6年生の「外国語科」の授業の内容や問題点、それを補う家での勉強方法や教材など、次の4点を解説します。

  • 5・6年生の「外国語科」で学ぶ内容と問題点は?
  • 5・6年生の英語の家庭学習の方法とおすすめの教材は?
  • 小学生の英語学習に向くCDプレーヤーは?
  • タブレット通信教育で英語は学べるの?
  • 5・6年生から英会話教室に通うべき?


小学校5・6年生が英語で学ぶ内容と問題点は?

新しい学習指導要領では、小学校5・6年生は「外国語科」の授業を週に2コマ、年間70コマ受けます。

授業の目的は、「聞くこと」、「読むこと」、「話すこと」、「書くこと」の4つを学ぶことです。

3・4年生と比べ、「読むこと」と「書くこと」が増えました。

さらに、5・6年生に進むと、4つの大きな変化が起こります。

5・6年生の英語授業の重要な変化
  1. リスニングの量が増える
  2. 発音が重要になる
  3. 単語のスペルを正確に覚える必要がある
  4. 文法の知識が必要になる

学校の授業の時間は、この4つを身に着けるにはとても足りません。

そこで、家庭で補うために、次の3つのトレーニングが必要になります。

英語の家庭学習で必要な3つのトレーニング
  1. ネイティブの発音を多く聞くこと
  2. 自分で声を出して単語や文章を朗読すること
  3. 単語や文法をしっかり覚えること

家庭では、この3つに毎日、短い時間でも取り組むことが必要になります。

次に、そのための教材を見てみましょう。

小学校5・6年生の英語の家庭学習の方法とおすすめの教材

小学校5・6年生は、自分でドリルを解き、答え合わせをし、解説を読んで理解するという、自習の習慣や能力を身に着けていく時期です。

そこで、親の親は、3・4年生の場合のように子供と一緒に英語を楽しむというよりも、子供にあった教材を用意し、学習の進み方を管理することに力を注ぐべきです。

子供の習熟度に合わせてドリルや単語帳の難易度を変えたり、オンライン教材や塾などを検討しましょう。

家庭学習に向く教材は何?

一般に利用可能な英語教材は、以下の通りです。

5・6年生の英語の教材
  • 書店で売っているドリル(CD付きが望ましい)
  • 単語帳(CD付きが望ましい)
  • YouTubeの動画
  • 小学生用の英語学習アプリ
  • タブレット通信教育
  • 英会話教室

親が子供の勉強に時間をかけることができる場合には、ドリルや単語帳などを使い、付属のCDを聞かせるのが良いと思います。

ドリルや単語帳は、ぱらぱらとめくるだけで、内容や子供の進捗状況、つまづいている点が分かります。

英語学習アプリは良いものは有料です。

ゲーム性があり、音声も聞けますが、子供がどの程度理解しているのかなどは、紙ベースの教材よりも把握しにくいです。

一方、夫婦共働きや子供が複数いるご家庭では、親が子供の勉強にかけられる時間があまりありません。

その場合は、タブレット通信教育などのオンライン教材が候補になります。

小学生5・6年生におすすめのドリル

5年生がドリルを選ぶ際には、先ず、3・4年生の知識が身についているかどうかを確かめましょう。

まだ身についていない場合には、3・4年生におすすめのドリルを急いで学ぶのが良いと思います。

3・4年生の英語のおすすめの教材については、次の記事をご参照ください。

小学校3・4年生が家で楽しく英語を勉強するコツと教材は?

3・4年生の知識がある程度身についている場合には、5・6年生の授業内容に対応したドリルを使いましょう。

おすすめは、学研が出版している「小5英語がばっちり身に着くレッスン」、「小6英語がばっちり身に着くレッスン」です。

新学習指導要領に対応しており、一冊で「話す」「聞く」「読む」「書く」が学べます。

さらに、CDに加えて、YouTubeの動画が10分、30回分ついています。

YouTubeの動画では、ドリルを監修した山田暢彦氏(NOBU先生)が、単語の意味や言葉の順序、発音を丁寧に説明してくれます。

実際に聞いた感想は、NOBU先生による音の説明が大変分かりやすいことです。

このドリルを使えば、学校で先生の説明を聞き逃しても、家でじっくりと復習することが出来ます。

5・6年生では発音も本格的に学ぶようになるので、ドリルや単語帳は、ネイティブの発音が聞けるCDのついたものが良いですね。

ぱぱきりん


小学生5・6年生におすすめの単語帳

単語帳でおすすめは、アルクが出版している「キクタン小学生」シリーズです。

シリーズの「1.英語で言える自分のこと」では、小学生で習う英単語の中から、「自分のこと」を伝えるために必要な約350語が選ばれています。

CDには例文が収録されていて、シンプルな文を繰り返し聞いて自分でも声に出して読むことで、英文ごと覚えられます。

実は、「例文ごと覚える」ことはとても大切です。

私はロンドンに駐在していましたが、現地で受けた英会話の授業では、単語は必ず例文ごと覚えさせられました。

単語も熟語も、文章で丸ごと覚えた方が使いかたも分かり、実際の会話の場面でスっと出てくるようになります。

また、CDには「チャンツ」と呼ばれる、音楽にのせて英語の発音を聞くレッスンも有ります。

アフリカの原住民の音楽のような軽快なリズムに合わせて英語を声に出して練習します。

すると、英語のリズムで正しく発音できるようになるそうです。

チャンツは楽しいです。自分の中学時代に知りたかったです。

ぱぱきりん

小学生の英語学習に向くCDプレーヤーは?

今は、ネイティブの英語の発音を小学生から聞いて学ぶ時代です。

上で取り上げた「小5英語がばっちり身に着くレッスン」のように、ネット上の動画を視聴するドリルも現れ始めました。

でも、まだ本にCDが付いている教材が多数派です。

子供がこれから長い間、英語や外国語を勉強することを考えれば、語学用のCDプレーヤーを購入するのが良いと思います。

欠かせない機能は、CDの中で指定した部分を繰り返し再生してくれる「A-Bリピート機能」。

さらに、ボタンが大きいことや机の上に置いてかさばらないこと。

CDウォークマンの形の携帯タイプのプレーヤーも有りますが、大きな音でネイティブの朗読を聞いたり、チャンツのリズムにのって発音するには、スピーカーの大きいラジカセタイプが向いています。

そのようなCDプレーヤーは、ソニーと東芝から発売されています。

わが家はソニーのZS-E80を買いました。

語学学習に必須のA-Bリピート機能等の他に、音声の自然さを保ちながら再生スピードを調節できる機能が加わり、より語学学習に向いています。

上部のパネルはボタンが大きく、我が家の6歳の次男がスイスイ操作しています。

リモコンもついていて、離れたテーブルの上に置いての操作も可能です。

スマホやタブレットとつないで音を出すことも出来ます。

Webの動画を活用した教材は今後どんどん増えてゆくでしょう。

スマホやブレットをCDプレーヤーにつなげば、聞き取りにくい発音も聞こえやすくなり、リスニングの練習効果がアップします。

ZS-E80の大きさは、幅が31.8センチ、高さが17.2センチ、奥行きは7センチ。

色はホワイトとピンクがあります。女の子のいるご家庭では、ピンク色があるのはありがたいですね。

 

また、機能は絞られますが、価格が数千円安い東芝のTY-C251でも良いと思います。
幅が28センチ、高さが15センチ、奥行きは6センチ。ティッシュの箱より少し大きい程度のサイズです。

 



タブレット通信教育で英語は学べるの?

親が子供の英語の勉強を見る時間が十分に取れない場合、タブレットを使った通信教育を利用するのも一つの手です。

タブレットはパソコンよりも操作が簡単で、スマホよりも画面が大きいので学習に向いています。

進研ゼミ・チャレンジタッチやスマイルゼミ、Z会などが定評の有るタブレット教材を提供しています。

また、英語に特化したオンライン教材であれば、先取り学習が可能です。

これらについては、以下の記事を参照ください。

 小学5・6年生が英会話教室に通うメリットとデメリットは?

小学校の勉強や受験だけが目的であれば、英会話教室は必要ないと思います。

バイリンガルを目指すのであれば、中学校、高校と続けることが必要ですが、費用がばかになりません。

社会人になり、ビジネスで使える英語を習得するためには、大学生や就職してから、1年以上、海外に留学、あるいは海外に駐在する必要があると思います。

それでは、小学生から英会話教室に通うメリットは何でしょうか?

先ず、話すことと発音のトレーニングには最適です。

また、ネイティブの先生に、英語のみで授業を進めてもらえば、中学校で英語のみで授業が進められる「オールイングリッシュ」の準備にもなります。

さらに、長い目で考えれば、自分の周囲とは異なる文化、異なる習慣を持つ人とコミュニケーションをとることは、子供の世界を広げてくれます。

数か月間などと限って通うだけでも、子供にとっては良い経験になると思います。

英会話教室のメリット
  • ネイティブから「話すこと」や発音のトレーニングを受けられる
  • 中学校のオールイングリッシュ授業への準備が出来る
  • 異文化に接し、長い目で見て子供の成長に効果がある
私は、オーストラリア人の英会話の先生から「アメリカ人の英語は品が良くない。英国、カナダ、オーストラリアの英語の方が良い。」と言うのを聞いて、世界には色々な見方があるのだなと思いました。

ぱぱきりん

一方、デメリットは、金銭的に高いこと。

また、先生を選べない英会話学校では、先生が毎回変わり、子供の個性や勉強の進み具合が分からないので効率が悪くなってしまいます。

英会話教室のデメリット
  • 金銭的に高い
  • 先生を選べない教室では、授業の効率が悪くなる

コロナ禍によって、最近は、オンラインの英会話教室が急成長しており、費用も対面式よりも安くなっています。

とにかく沢山英語を話す練習をしたい、短期間でも英会話教室を体験してみたい等の目的であれば、小学生向けのオンライン英会話教室は良い選択肢です。

子供が英会話を楽しむことができれば、それだけでも将来に役立つ重要な経験になると思います。


まとめ

5年生からは英語の授業が正式の科目になるので、3・4年生のように手は抜けません。

年齢も上がり、自習の習慣をつける時期に入るので、子供が自分一人で学習を進められる教材をそろえましょう。

さらに、CDや動画、オンライン学習や英会話教室等を活用して、ネイティブの英語に触れる時間を増やしましょう。

中学受験をするのであれば、将来の進路や留学、職業についても子供と話す機会が出てきます。

英語が将来、子供の人生にどのように関わってくるのかという点も話せば、子供の英語学習の同意付けにもなります。

自分の子供が日々取り組めるような、興味を持てる教材や勉強方法を見つけられれば良いですね。


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